千葉県富津市 保険金殺人事件

スポンサーリンク

千葉県富津市保険金殺人事件概要

f:id:naotarobook:20210717115520j:plain

日時 2019年1月27日

被害者 宍倉拓也さん(当時23)

逮捕・起訴 千葉県八街市・宍倉靖雄(50)、千葉県四街道市・佐中佑輔(33)、住所不定・金子栄司(51)

 

保険金目的で宍倉さんを海へ突き落とす

事件は2019年1月27日に発生。

富津市金谷の浜金谷港付近で、「一緒に釣りをしていた人がいなくなった」と110番通報があった。

木更津海上保安署などが付近の海域を捜索し、同日午後2時過ぎに海底で沈んでいた宍倉拓也さんを見つけたが、心肺停止状態で現場で死亡が確認された。

 

当初は水難事故とみられたが、不自然な点があることなどから県警が捜査を始め、拓也さんの保険契約や交友関係を確認。

関係先の家宅捜索や任意の事情聴取により、2019年8月28日に一緒に釣りをしていた男3人を殺人容疑で逮捕した。

2019年9月、千葉地検は裁判員裁判の対象となる殺人の罪で3人を起訴した。

 

起訴状によると、3人は共謀し2019年1月27日午前5時25分~6時5分ごろ、宍倉拓也さんを海に落とし、溺れさせて殺害したとされる。

 

周到な殺害計画

宍倉靖雄は、当時拓也さんの勤務先の内装会社の社長であり、拓也さんと佐中佑輔と金子栄司は同僚であった。

 

2015年9月、拓也さんは母親の知り合いであった宍倉靖雄が経営する千葉市内の内装会社に就職した。

入社の翌月には4000万円超の生命保険に加入したが、受取人は母親だった。

入社当初は関係が良好と思われた宍倉靖雄と拓也さんだった。

後日、宍倉靖雄は警察の調べに対し「拓也の働きぶりに不満があった」と供述しており、2人の関係は徐々に悪化していったとみられる。

 

2018年の春頃、宍倉靖雄が佐中佑輔に拓也さん殺害を持ちかけ、その後金子栄司も加わった。

3人にはそれぞれ数百万から1000万の借金があることも判明している。

 

2018年の8月、拓也さんは宍倉靖雄と養子縁組を結んだ。

拓也さんが縁組を受け入れた経緯は宍倉靖雄が「会社の後を継がせたい」と持ちかけたと供述している。

養子縁組届には証人が2人必要で、佐中佑輔と金子栄司が証人として署名をした。

 

11月には、入社後に加入した保険契約の受取人を母親から宍倉靖雄に変更。

その他にも宍倉靖雄を受取人とする保険契約を新たに2つ締結しており、宍倉靖雄は合わせて5000万円の保険金の受取人となっていた。

 

3人は事件前日の2019年1月26日「新年会」と称し拓也さんを呼び出し、千葉市内の焼肉店やキャバクラ店で飲食後、車で金谷港に移動した。

翌27日の早朝から釣りを始め、水難事故を装って拓也さんを殺害した。

 

 

 

金子栄司被告 殺人幇助として懲役10年(確定)

2020年12月16日、拓也さんを海に落とし溺死させたとして殺人罪に問われた金子栄司被告の裁判員裁判の判決公判が千葉地裁で開かれた。

 

検察側は、「借金の帳消しを期待して参加した」と述べ、明確な役割分担の下で犯行に及んだとして懲役15年を求刑していた。

 

弁護側は金子被告については「他人の犯罪を手伝った幇助犯」と説明。

拓也さんらを乗せた車を運転するなど一定の関与はあったが、保険金の取り分は決まっておらず、立場は従属的と反論した。

 

小池健治裁判長は、幇助犯の成立にとどまるとして懲役10年を言い渡した。

小池裁判長は判決理由で「計画的準備段階での関与は小さく、宍倉被告の指示に従って現場まで車を運転したが、利益のために主体的に関与したとはいえない」とした。

一方で「殺害の可能性が高いことを認識しながら、現場まで車を運転し、被害者と一緒に釣りをして油断させるなど、重要な役割を果たしており、幇助犯の中でも最も重い部類だ」と厳しく批判した。

 

佐中佑輔被告 実行役として懲役18年

2021年7月12日、佐中佑輔被告の裁判員裁判の判決公判が千葉地裁で行われた。

事件当日、釣り中の拓也さんを海に突き落とす実行役を担ったとして起訴された佐中佑輔被告は起訴内容を認めていた。

 

検察側は懲役20年を求刑していたが、弁護側は「積極的に殺害に関わっていない」として懲役15年以下を主張。 

友重雅裕裁判長は、「人命軽視の態度が甚だしく身勝手極まりない」と述べた上で、佐中被告が実行役を買って出て水難事故を装っており、共犯者に強要されたわけではないと判断。

懲役18年を言い渡した。

 

宍倉靖雄被告 求刑通り無期懲役(控訴)

2021年3月2日、宍倉靖雄被告の裁判員裁判の判決公判が千葉地裁で行われた。

小林健治裁判長は、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。

 

宍倉靖雄被告は事件の首謀者として、「保険金を受け取れることができたの被告のみ。

仲間と共謀して殺害したことが強くうかがわれる」と検察側に指摘されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

www.xn--book-f63cxa1modrp.site