今日も昨日に引き続き、無気力の原因を科学的に探るとともに、その対策を考えてみたいと思います!
読んでいるのはこの本です。
無気力なのにはワケがある 心理学が導く克服のヒント (NHK出版新書)
- 作者: 大芦治
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: Kindle版
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昨日までの結論
①人間はコントロール不可能だということを学ぶと無気力に陥ってしまう。
②予測不能であることも、同様に無気力の原因になりうる。
③コントロール不可能な状況に置かれると、胃潰瘍・ガン・免疫系の病気になる可能性が増える
第三章 無気力が健康を害する
第三章では、他に、関連して心臓病にかかりやすい性格についても書かれています。
彼らによれば、心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患にかかりやすい人には、特徴的な行動様式があるという。その特徴とは、仕事熱心で達成欲求が強く、時間に対して几帳面、他者に対する競争心や敵意が強い、というものであった。
出典元 大芦治『無気力なのにはワケがある』
えっ、なになに!?
呼んだ??
わたし、こうみえて仕事熱心で達成欲求強いです。
遅刻もほとんどしないし、超負けず嫌いです。
これらの特徴を持つひとは、案外、うつ病になりやすいとも書いてあります。
うん、当たってるね!怖っ!!
でもなんで、こんな性格だと、うつ病になりやすいのか?
ちなみに、以下のタイプA者はこの心臓病・うつ病にかかりやすい人のことを指します。
こうしたことから、タイプA者は、ふだんから活動的であるがゆえに多くの仕事を抱え、それに伴い周囲との衝突やトラブルに遭遇することも多く、結果的に学習性無力感になりやすい。
出典元 大芦治『無気力なのにはワケがある』
えぇ?
そんなの、ちょっと損じゃない?
頑張るだけ、健康を害している気がする・・・
ふだんから活動的なタイプA者は、中ストレス条件のような適当にやり過ごせるはずの状況下でも、持ち前の活動性を前面に出して頑張ってしまう。そうした状況は、高ストレス逃避可能条件でもいえるだろう。その結果、まずまずの成績を収めている。しかし、タイプA者は、高ストレス逃避不可能条件にさらされると急に成績が悪くなっている。ふだん頑張ってうまくいっていたがゆえに、ひとたびひどい状況に置かれると、「なぜいつもできる自分ができないんだ」「自分はもう駄目だ」という気持ちになって、学習性無力感に陥ってしまう。そのように考えられないだろうか。
出典元 大芦治『無気力なのにはワケがある』
これ、めちゃくちゃよくわかります!
いわゆる頑張りすぎ。
しゃかりきです。
だって、そのときは、楽しいからいいんだもん。
そして「高ストレス逃避不可能条件」にめちゃくちゃ弱い。
その通りです。
ひとたび状況が悪化すると打ちのめされる・・・。
もうだめだ、逃げられない、と思うと急に頑張れなくなる。
あんなに楽しく頑張っていたのに、急にやる気がなくなって困ることがある。
最近もそれで失敗しました。
急な計画変更を強いられると、完全にやる気喪失ですw
しかも、その計画変更が、予想だにしなかったものであれば、もう逆恨みものです。
端からみれば、ここまで頑張ったのだから、もうひとふんばりなのに。
って思われるでしょう。
でも、やる気が出ない。
しかし、これは問題だー
どうすればよいのか??
他者との競争を中心に意欲を高めるやり方こそが、タイプA者を育てているという一面もある。
出典元 大芦治『無気力なのにはワケがある』
やっぱり、他者への競争意識は弊害が多いということかなぁ・・・
他人を意識して頑張るから、勝手に打ちのめされるんじゃないか。
まとめると、こうなります。
「他人との競争意識」をベースにがむしゃらに頑張る
↓
活動的であるがゆえに、多くの仕事を抱え、トラブルにも遭遇する
↓
高ストレス逃避「可能」条件ならまだ頑張れる
↓
高ストレス逃避「不可能」条件になると学習性無力感に陥る
つまり
抑うつ状態に似た状態になる
という悪循環に陥るということになります。
つまり、わたしみたいなタイプA者がとるべき方法は
①他人を意識しないで、頑張る
②日頃しゃかりきになるのをやめる
ということか。
負けず嫌い、コントロール不可能な状況、抑うつ状態というのは深く関連していたのですね!さらに、心臓病や免疫系の病気にもなりがちだなんて・・・!
もう、いい加減この辺から卒業したい。
明日は、うつ病の脳についてわたしの大好きな脳内伝達物質とともに勉強します。
では、また~!!
つづきを読む:無気力の原因を探ってみよう【後編】
前の記事を読む:無気力の原因を探ってみよう【前編】