今日の1冊は、これです。
三輪芳朗さんの「誰にも知られずに大経済オンチが治る」です。
この本を手にしたのは、やっぱり、ネーミングセンスが秀逸だからです(笑)
なんとな~くハードルが下がったので、読んでみます!
「うまい儲け話」はありません
経済学では、「ただ飯はない(there is no free lunch)」という言い方をします。
出典元 三輪芳朗『誰にも知られずに大経済オンチが治る』
つまり、人が行動を起こすには、必ず何かしらの対価を(自己満足を含む)期待しているということみたいです。
「ただほど怖いものはない」、とか「うまい話には裏がある」、というのは、経済学から立証されることだったんですね!
確かに、わたしは借りを作るのが嫌いです。
なんでかって?
理由は分かりませんでした。
でも今思うに、多分、代わりに今度〇〇してね、と言われる(何かしらの対価を期待される)のが嫌いだからだったんだろう。
直接言われないだろうけど、なんか思われるのが怖い・・・
何かもらったりしたら、秒速でお返ししたくなるタイプです。
めんどくさいのが嫌いなんです。
不器用なタイプです。
話が脱線しましたが。
「ただほど怖いものはない」はことわざ程度に思ってました(汗)
認識が変わってよかった。
経済って、人の行動から導かれるものなのかなぁ・・・?というところが今のわたしの漠然とした認識です。
タイと児玉さん
本書では、わかりやすくタイ好きの児玉さんが、東京に住んでいるという前提で経済の仕組みを教えてくれます。
浜辺で取れたタイを、(東京の)児玉さんに販売すれば一匹あたり3000円の儲けがでる。これは、販売業者にとっておいしい話である。
でも、これに気づいた他の販売業者が「私ならもっと安く届けられるよ!」と児玉さんにもちかける。
価格の競争でどんどん、児玉さんに届けられるタイの価格は下がっていくという仕組みらしいです。おもしろいですね(笑)
ここで重要なのは、「サヤ取り」に参加する流通業者(と、呼びましょう)が、児玉さんのためではなく、自分の儲け(利益)のために活動し、結果として、児玉さんに奉仕していることです。
さらに、誰もがこの「うまい儲け話」に乗れますから、この職場に移ることが「うまい儲け話」でなくなるまで職場間の移動が続き、「うまい儲け話」である時期は早々に終わります。
出典元 三輪芳朗『誰にも知られずに大経済オンチが治る』
えーっと、つまり、経済は水物ということですよね。
ずっと、儲けが続くというのは、考えにくいということです。
ということは?経済には必ず波があって、ずっと悪いということもなければ、ずっとよいということもないということですよね・・・?
例えば会社の業績を、ずっと良い状態に保ちたければ、常にアンテナを張って、新しいことにチャレンジし続ける必要があるということか!?
では、この記事の最後にぞっとするようなフレーズをご紹介させていただきます。
客が追随して買う間に保有株式を売り抜けること以外にも「儲ける」方法があります。たとえば、上得意に真っ先に勧めて、そのあとに一般客に推奨して、値上がりした間に上得意客に売り抜けさせるのです。売買仲介手数料が目的です。情報提供料を受け取るという方法もあります。上得意客と協力して実現した利益を分配するのです。ここでも被害者は周辺に位置するカモです。
出典元 三輪芳朗『誰にも知られずに大経済オンチが治る』
・・・ヒィィィ!!
読んでみて良かった。
恐ろしい世の中ですね・・・!!!!
なんか、めっちゃ、直接、講義を受けてみたいものです・・・
著者の三輪芳朗さんは今、何をされているのだろう?
ちょっと気になり調べてみました。
山本幸三地方創生相は16日の閣議後の記者会見で、大阪学院大の三輪芳朗教授を大臣補佐官に起用すると発表した。任命は16日付。
三輪氏は規制や金融が専門。政府の行政改革推進本部規制緩和委員会委員や統計審議会委員を務めた。
地方創生相は「経済統計の見直しに関する重要政策を担当してもらう」と語った。
掲載元サイト「2016年9月16日 日本経済新聞」
でも、やっぱり商売人って
怖い~!!!!(笑)
かなり、面白い本ですので、引き続き明日も勉強つづけます!
では~!
つづきを読む:経済学の勉強 その②