福沢諭吉の「学問のすゝめ」を読んでみよう!④

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こんにちは!

なおたろうです^^

 

今日も福沢諭吉の、学問のすすめを勉強します。

 

学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

 

 

 

学問のすゝめ 第五編

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「古来我国治乱の沿革に由り政府は屡々(しばしば)改まりたれども、今日に至るまで国の独立を失わざりし由縁は、国民鎖国の風習に安んじ、治乱興廃外国に関することなかりしをもってなり。」

古来、わが国の治乱の移り変わりにより、政府はしばしば形を変えたけれども、今日に至るまでの国の独立を失わなかった理由は、国民が鎖国の風習に安んじて、治まりや乱れ、繁栄や衰亡といっても、外国との関係でそうなったことがなかったからである。

 

 

「今や外国の交際俄に開け、国内の事務一としてこれに関せざるものなし。事々物々皆外国に比較して処置せざるべかざるの勢いに至り、古来我国人の力にて僅かに達し得たる文明の有様をもって、西洋諸国の有様に比すれば、ただに三舎(さんしゃ)を譲るのみならず、これに倣わんとして或いは望洋の歎を免れず、益々我独立の薄弱なるを覚ゆるなり。」

いまや、外国との交際が突然開けてきた。国内の仕事でも、一つとして外と関係のないものはない。すべてのもの、すべてのことをみな外国と比較して対処していかなくてはならないという状況になった。古来から日本人がわずかに培ってきた文明のあり方を、西洋諸国のあり方と比較すれば、はるかにおよばないどころか、まねしようとしてもおよびがたい力の差を嘆くしかない。わが国の独立が、薄弱なことをますます感じるのだ。

 

出典元 齋藤孝『現代語訳 学問のすすめ』

 

 

・・・つまり、福沢諭吉は、日本人一人一人が独立心をもつことが、国の独立を守ることにつながると考えていたのですね。

 

そのためには、実学を学び、学術・法律・経済をしっかりしなければならない。

 

いままでは、国が乱れても、国内のことですまされていたけれど、これからは外国が相手であるから、もっとしっかりしなければ、日本は独立を守ることができなくなる。

 

日本にとって、今までにない危機的状況だったわけです。

 

 

 

「人民既に自国の政府に対して萎縮震慄の心を抱けり、豈(あに)外国に競うて文明を争うに遑(いとま)あらんや。故に云わく、人民に独立の気力あらざれば文明の形を作るも啻(ただ)に無用の長物のみならず、却って民心を退縮せしむるの具となるべきなり。」

人民は、すでに自国の政府に対して萎縮し恐れている。これでどうやって外国と競っていくことができるだろう。だから言うのだ、「人民に独立の気概がなければ、文明の形だけをを作ったところで、無用の長物となるばかりか、かえって人民の心を萎縮させる道具になってしまうだろう」と。

 

出典元 齋藤孝『現代語訳 学問のすすめ』

 

 

政府に対する人民の心の持ち方も、問題視しています。

 

たしかに、政府は人民を守るためにあるわけであり、軍隊だって国を守るためにある。なのに、当時の人民はその心の持ち方がわからなかった。

 

なぜ、わからないのか?

 

それは、学問をすればわかるようになるよ、というところからの学問のすすめなんでしょうね。きっと。

 

 

 

現代にも当てはまるところは多分にあるはずです。

 

ひとりひとりが、独立心をもって、自分たちの代表者を選び、その代表者達によって国家が運営される。

 

でも、その国民ひとりひとりが、きちんと学問していないと文明は発展しない。

それに、世の中はよくならない。

 

国民はますますやる気をなくすという悪循環です。

 

わたしも、全く手探りの状態ですが、いろいろこれからも学問していきたいです。

 

 

 

「然りと雖も、時勢の世を制するや、その力急流の如くまた大風の如し。この勢いに激して屹立(きつりつ)するは固きより易きに非ず、非常の勇力あるに非ざれば知らずして流れに由って得べきものに非ず。読書は学問の術なり、学問はことをなすの術なり。実地に接してことに慣るるに非ざれば、決して勇力を生ずべからず。」

 とはいっても、時勢が世の中を制することといったら、急流や台風のようだ。この勢いに対抗してしっかりと立っているのは、もちろん容易なことではない。強い勇気がなければ、知らず知らずのうちに、流され、なびかされ、ややもするとその足をも失う恐れがあるだろう。

 そもそも勇気というものは、ただ読書して得られるものではない。読書は学問の技術であって、学問は物事をなすための技術にすぎない。実地で事に当たる経験をもたなければ、勇気は決して生まれない。

 

出典元 齋藤孝『現代語訳 学問のすすめ』

 

 

「我社中既にその術を得たる者は、貧苦を忍び艱難を冒して、その所見の知見を文明の事実に施さざるべからず。その科は倍挙に遑あらず。商売勤めざるべからず、法律議せざるべからず、工業起こさざるべからず、農業勤めざるべからず、著書訳術新聞の出版、凡そ文明の事件は尽く(ことごとく)とって我私有となし、国民の先をなして政府と相助け、官の力と私の力と互いに平均して一国全体の力を増し、かの薄弱なる独立を移して動かすべからざるの基礎に置き、外国と鉾を争って毫も譲ることなく・・・」

わが慶応義塾で、すでに技術としての学問をマスターしたものは、貧乏や苦労に耐えて、そこで得たものを実際の文明の事業で実行しなければならない。実行すべき分野は数え切れない。商売にはつとめなくてはならない。法律は論じなければならない。工業は興さなければならない。農業は勧めなければならない。著述、翻訳、新聞の発行、およそ文明の事業は、ことごとくわが手に収めて、国民の先を行き、政府と助け合い、官の力と民間のバランスをとり、一国全体の力を増す。この薄弱な独立を、不動の基礎を持った独立へと移し変え、外国と争っても少しも譲ることはない。

 

出典元 齋藤孝『現代語訳 学問のすすめ』

 

 

明治維新は、何の背景ももっていない若者達によって達成されました。

 

その後も、日本人の魂に感激があるものだから、後世にも伝わる教えがあるのだと思います。

 

激動の時代を生きた若者達は、心を震わせて、歴史を作っていったのだと思うと、やっぱり感動しますね~^^

 

 

とりあえず、学問のすすめ第五編でした。

 

また、不定期にこのシリーズをすすめていきたいと思います!

 

では、また~!!