ブログ 七転び八起き

司法書士試験合格までの9年間を綴ったブログです。

八回目で念願の司法書士試験合格

【スキマ時間で民法総則⑤】心裡留保・虚偽表示・錯誤

前回のおさらいはこちらから。 心裡留保とは、表意者がその真意ではないことを知ってした意思表示のことである。 ①心裡留保の効果は原則として( )である。 正解 有効 ②心裡留保の効果が例外的に無効となるのは、相手方が( )または( )の場合である。 正…

【スキマ時間で民法総則④】不在者・失踪宣告

前回のおさらいはこちらから。 従来の住所または居所を去った者がその財産の管理人を置かなかったときは、家庭裁判所は、利害関係人または検察官の請求により、その財産の管理について必要な処分を命ずることができる。 ①不在者の管理人が、保存行為や、代理…

【スキマ時間で民法総則③】制限行為能力者の相手方の保護

前回のおさらいはこちらから。 制限行為能力者と取り引きをした相手方は、その行為が有効となるか無効となるかがわからず、不安定な状況におかれることとなる。 (今は有効でも、取り消されれば行為時に遡って無効になるから。) そこで、制限行為能力者の相…

【スキマ時間で民法総則②】成年被後見人・被保佐人・被補助人

前回のおさらいはこちらから。 成年被後見人とは、精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く状況にある者であり、家庭裁判所の後見開始の審判を受けた者をいう。 ①後見開始の審判を受けた者は、保護者として( )が付される。 正解 成年後見人 ②成年被後…

【スキマ時間で民法総則①】権利能力・意思能力・行為能力・未成年者

権利能力とは、私法上の権利義務の主体となることができる地位または資格のこと。 ①権利能力を有するのは( )と( )である。 正解 自然人・法人 ②胎児の権利能力について、胎児は次の三つの場合について「既に生まれたものとみなす」。その三つの場合とは…

【憲法】包括的人権・法の下の平等

包括的人権 ①幸福追求権とは ②プライバシー権 ③肖像権(プライバシー権の一つ) ④自己決定権 法の下の平等 ①14条1項前段 ②14条2項後段 ③その他判例 包括的人権 ①幸福追求権とは 13条 すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国…

【商業登記法】入門編

①商業登記の目的 ②不動産登記との違い ③商業登記の効力 ④当事者申請主義 ⑤商業登記の申請書の記載事項 ⑥添付書類について ⑦支店の所在地における登記 ①商業登記の目的 商業登記法第1条 この法律は、商法(明治32年法律第48号)、会社法(平成17年法律第86号…

【不動産登記法】根抵当権の設定・移転(元本確定前)

1根抵当権 ①根抵当権と法的性質 ②根抵当権設定の絶対的登記事項 ③根抵当権設定の任意的登記事項 ④根抵当権設定の登録免許税 ⑤根抵当権設定の添付情報 2共有根抵当権 ①共有根抵当権とは ②共有根抵当権の設定登記 3共同根抵当権 ①累積根抵当権と共同根抵当…

【会社法】会社総則・株式会社(株主総会)

会社総則 ①会社の性質 ②会社の種類 ③社員 ④会社に共通の事項(3条~24条) 株式会社 ①株主とは ②定款 ③機関 ④公開会社とは ⑤大会社とは 株主総会 ①株主総会の権限 ②株主総会の種類 ③株主総会の招集 ④議決権とは ⑤決議要件 ⑥株主総会議事録 ⑦株主の権利 ⑧株主…

【民事訴訟法】訴訟の主体

裁判所 ①受命裁判官・受託裁判官 ②国際裁判管轄 ③管轄 ④移送 訴訟当事者 ①当事者とは ②当事者能力 ③訴訟能力 訴訟代理人 ①訴訟代理人とは ②訴訟代理人の種類 ③法定代理人 ④任意代理人 裁判所 ①受命裁判官・受託裁判官 受命裁判官・・・受訴裁判所の構成員で…

【民法】物権総論

①物権 ②一物一権主義 ③物権法定主義 ④物権の効力 ⑤物権変動総説 ⑥不動産の物権変動(準備中) ⑦動産の物権変動 ⑧立木の物権変動 ①物権 物権とは物に対する直接的・排他的な支配権である。 ②一物一権主義 A「一個の物の上には、一個の物権しか成立しない」 →…

不動産登記入門

①登記できる不動産 ②登記することができる権利 ③登記することができる権利変動 ④登記事項 ①表示に関する登記 ②権利に関する登記 ⑤当事者申請主義 ⑥共同申請主義 ⑦登記所 ⑧登記の申請方法 A電子情報処理組織を使用する方法 B 書面申請 ⑨申請情報の内容 ⑩登…

【憲法】憲法総論、人権総論

憲法総論 ①日本国憲法の三大原則 ②憲法前文の法的性質 ③国民主権 ④天皇 ⑤戦争の放棄 人権総論 ①人権の分類 ②人権の享有主体性 ③基本的人権の限界 A公共の福祉による制限 B特別な法律関係における人権の限界(公務員・在監者) C私人間による人権保障の限…

会社法における吸収合併の手続き(その2)

今日は、会社法における吸収合併の手続きの勉強の3日目です。 吸収合併とは何か?合併契約の内容とは?事前開示、株主総会の承認とは?の順番で勉強してきました。 種類の違う会社が合併すると、手続きが難しくなりますね・・・ 今日は、吸収合併手続の中で…

会社法における吸収合併の手続き

今日は、先日に引き続き会社法の組織再編の中から、吸収合併の手続きについて 勉強していきます。 先日は、吸収合併の際の合併契約の内容(会社法749条)について勉強しました。 1.吸収合併の手続き②「事前開示」 2.吸収合併の手続き③「株主総会の承…

会社法でいう合併の意味とは?吸収合併と新設合併の違い

今日は会社法の中でも自分が最も苦手とする組織再編の中から、「合併」について勉強したいと思います。 1.組織再編とは? 2.合併の種類 3.吸収合併の手続き①「合併契約」 1.組織再編とは? まずは、組織再編のおおまかな意味を勉強してみます。 企業…

不動産対抗要件と相続③(民法177条)

今日は前回に引き続き、民法177条と相続(相続放棄)について勉強したいと思います! では、177条のおさらいです。 第177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律に定めるところに従いその登記をしなければ、…

不動産対抗要件と相続②(民法177条)

今日は前回に引き続き、民法177条と相続(遺産分割)について勉強したいと思います! では、177条のおさらいです。 第177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律に定めるところに従いその登記をしなければ、…

不動産対抗要件と相続(民法177条)

今日は民法177条と相続の勉強をします。 まずは、条文のおさらいです。 第177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律に定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。 そして、1…

契約の取消・解除と登記(民法177条)

今日は177条の不動産物権変動と対抗要件について勉強したいと思います。 第177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法その他の登記に関する法律に定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。 177条の…

不動産を売却・購入したら?民法177条と登記について

日本では、不動産を売ったり買ったりすると、司法書士に依頼して登記をする人がほとんどです。 それはなぜなのでしょうか? そこで、今日は民法177条について勉強したいと思います。 物権の創設 物権変動 司法書士試験対策 物権の創設 まず最初に理解しな…

【民法親族法】親権について詳しく

今日は、「親権」について勉強したいと思います。 親権が問題になるのは、主に離婚の時だと思いますが、そもそも親権とはなんでしょうか? 1.親権とは 2.親権に服する子とは 3.親権者となるのは 4.父母が離婚する場合 ①子供が生まれる前に離婚した場…

【民法親族法】認知の種類と準正について詳しく

今日は認知の種類について勉強したいと思います。 認知とは、「婚姻をしていない男女」から生まれた子(非嫡出子)と、その父親に法的な親子関係を成立させるために行うものです。 1.任意認知 ①任意認知の方法 ②認知の取消し ③認知した父親が、実の父親で…

【民法親族法】実子・認知について詳しく

今日は、親子について勉強してみたいと思います。 生物学的な親子関係と、民法上の親子関係は完全には一致しません。 血が繋がっていない子でも、親子とされる場合もあります。 では、詳しくみていきたいと思います。 1.親子の分類 2.実子とは ①嫡出子 ①…

22日の国民審査の仕組みとは?

今日は、今月の22日の衆議院選挙と一緒に行われる「国民審査」の仕組みについてまとめてみました。 1.裁判所の組織とは 2.最高裁判所の裁判官 3.国民審査の方法 4.最高裁判所の違憲審査権 1.裁判所の組織とは 日本の裁判所は、最高裁判所とそれ以…

【法律用語①】「自力救済の禁止」「条文の解釈」「善意・悪意」 

今日は民法を勉強する上で、理解していなければいけない概念について取り上げてみたいと思います。 1.自力救済の禁止 2.条文の解釈 3.条文中の善意・悪意とは? 1.自力救済の禁止 例えば、AさんとBさんが売買契約をしたのに、Aさんが代金を支払っ…

【民法親族法】内縁について詳しく

今日は事実婚である「内縁」についてまとめてみました。 1.内縁 婚姻と似ているものに内縁があります。 婚姻意思をもって共同生活を営み、社会的に夫婦と認められている関係のことです。 婚姻届を提出していないため、法的には夫婦と認められていない事実上…

【 民法親族法】婚姻の解消について詳しく

今日は民法の親族法より「婚姻の解消」について勉強したいと思います! 1.婚姻の解消 2.「夫婦の一方の死亡」による婚姻の解消 3.「離婚」による婚姻の解消 ①協議離婚 ②裁判離婚 ③離婚判決の効力 4.婚姻解消の効果 ①姻族関係の終了 ②氏が変わる ③親…

【民法親族法】婚姻について詳しく

今日は民法の親族法より、「婚姻」について勉強します。 結婚なんて、婚姻届を提出すれば簡単にできると思っていましたが、法律上はいろいろな規定があるみたいです! では早速まとめてみたいと思います( ^ω^ ) 1.婚姻の成立 婚姻の成立要件① 婚姻の成立要…

【民法親族法】親族の範囲を詳しく

今日は、民法の中では馴染みのある親族法についてまとめてみたいと思います。 当たり前のように過ごしていますが、家族に何かあったとき、相続が生じたときどうなるのか、というのを考えたときに親族法を知っていると色々と安心です。 民法は、大きく財産法…